私の仕事の中には書類を作成する事務処理もあります。
家電の修理が終わったら、修理内容と使った部品と部品代や工賃などの請求額をパソコンに入力することです
私はアシスタントなので、ほとんどは修理の担当者のF田がお客様への説明などイレギュラーなもの入力します。
私がパソコンで入力するのは、定型文のコメントと部品代や工賃になります。
そして最後に事務部門でチェックと承認をされてプリンターで印刷されます。
間違えても改めない
ところが、この担当のF田は入力内容を間違えます。
間違える内容は、お客様の番号と部品の名前と修理した内容等になります。
前に間違いに気が付いた時に、
これ、間違っていますよ。
と言ったら、
じゃあ直しとけ!
と返してきました。
なにが「じゃあ直しとけ!」だ。
自分で直せよ。
これが何回も続いたので言うのを止めました。
間違いに気が付いたら何も言わずに私が勝手に直していました。
コッソリ直してわからなくする
これをやったら本人が自分がどこで間違えるかわからなくなってしまったのです。
しかし、私は知っています。
コッソリと直していたからです。
担当F田が間違えるのはココとアレだな。
さらに仕事が忙しくて、作業を早くすると間違えるところが増えます。
あ!ココでも間違えるようになった!
新発見だ!
しかし、本人は知りません。
何故なら私がすべてコッソリと直しているからです。
間違えをまとめてスルーする
そのつもり積もった間違いを放置することにしました。
このお客様番号を間違えているのは見なかったことにしよう。
スルーしよう。
たくさんあるけど。
当然ながらチェックをしている事務部門が文句を言ってきます。
全部間違っています!
ちゃんとやって下さい!
ん?すみません。
けれどもこの担当F田は反省しません。
私の責任にします。
ち!
俺も気を付けるけどお前も良く見ろよ!
自分が間違えたのに何を言っているんだ?
と言うところですが、次のように言いました。
その、疲れているのではないのですか?
今までこんな間違いはしなかったので。
それで私も見逃したと思います。
大丈夫ですか?
うーん、
そうだな疲れているのかも知れないな~。
働き過ぎではないですか?
大丈夫ですか?
そうだな働き過ぎかも知れないな~。
ふふふ、気づいてないな。
私が直すのを止めたのだよ。
立て続けに間違いをスルー
ここですぐに次の間違いを放置しました。
次はこの部品の名前を間違えているのは見なかったことにしよう。
スルーしよう。
もちろん、たくさんあるけど。
すると当然ながら事務部門が、
今度は部品の名前がたくさん間違っています!
ちゃんとやって下さい!
ん?すみません。
けれどもこの担当F田はまったく反省せずに私の責任にします。
ち!
俺も気を付けるけどお前も良く見ろよ!
もちろん、また返すのは、
その、やっぱり疲れているのではないのですか?
今までこんな間違いしなかったので。
それで私も見逃したと思います。
大丈夫ですか?
うーん、
そうだな疲れているのかも知れないな~。
さらに次の間違いを放置しました。
次はこの修理内容を間違えているのは見なかったことにしよう。
スルーしよう。
もちろん、たくさんあるけど。
もちろん当然ながら事務部門が、
今度は修理内容がたくさん間違っています!
ちゃんとやって下さい!
ん?すみません。
もちろん、この担当F田はまったく反省せずに私の責任にします。
ち!
俺も気を付けるけどお前も良く見ろよ!
もちろん、また返すのは、
その、やっぱり疲れているのではないのですか?
今までこんな間違いしなかったので。
それで私も見逃したと思います。
大丈夫ですか?
うーん、
そうだな疲れているのかも知れないな~。
コントロール完成です
これをやったら担当F田は、
ちょっとそれ待った!
間違えてないか確認する。
それも待った!
もう一度確認する。
と言うようになりました。
ふふふ、必死で間違えないに対処している。
しかし、間違えないようにと注意すると、今度は今までにない他のところで間違えるようになります。
あ! 今度はココで間違えるようになった!
今度はコレをコッソリ直そう。
あとは、永遠にこれを繰り返すだけです。
担当のF田は独り言を言うようになりました。
ブツブツ、う~ん、あ!アレは丈夫かな?
ブツブツ、あ!アッチは大丈夫かな?
最初から自分の間違いを認めて直せば良かったのに。
ところで、今コッソリ直している間違いはいつスルーしようかな。
「過ちて改めざる,これを過ちという」
昔の中国の思想家の孔子(こうし)が残した言葉です。
意味は
「過ちを犯したことに気づきながらも改めようとしない、これこそ本当の過ちというべきである。」
になります。
最初から自分の間違えを認めて改めれば良かったのに。
しかし、これは楽しい。
止められなくなります。
良い子は真似をしてはいけません。
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