ブラック上司が語る「部下を意のままに操る方法」
22年前に在籍していた会社で本当にあった話です。
そのブラック上司は会社の本部長でした。
外資系の部品メーカー・製造業の会社です。
俺が、部下を意のままに操る方法を伝授してやる!
その伝授した部下を意のままに操る方法とは
まずは部下に質問をするんだ。
どうしたら、この部署は良くなると思うかね?
こうしたら良くなると思います。
何故、そうしたら良くなるのだね?
それは効率が良くなるからです。
効率が良くなると、どうなるのだね?
仕事が楽になります。
この質問を繰り返すと、部下は必ず楽になると言う。
そこで、すかさず怒鳴るんだ。
何!貴さまー!
楽をすることを考えているのかー!
仕事は苦労をするものだろー!
楽することを考えるとは何事だー!
ひっ、すみません…
高学歴の人間は必ず親に厳しくしつけられている。
大きな声で怒鳴って、幼少期に親に怒られた記憶呼び戻すのだ。
そこで、相手がひるんだスキに、仕事の指示を出すんだ。
俺が仕事を教えてやる!
苦労をさせてやる!
お前、これをやれー!
あれもやれー!
ハイ、わかりました!
こうやって、部下を忙しくさせて、考えられなくするんだ。
これが、部下を意のままに操る方法だ!
この本部長は実在しました。
しかも、本部長なだけに、部下は200人以上もいました。
さらに、その下の部長・課長などの管理職も、この本部長の真似をするようになりました。
何も考えないで真似をする集団…
それで、会社は滅茶苦茶になったのです。
会社の人間は、効率が良くなることをまったく考えなくなりました。
そして、どうすれば苦労するのかを考えて行動するようになりました。
営業職は営業手当が出るだけで、残業代が出ないので、長時間労働どころか徹夜が当たり前になりました。
まずは、営業部門に大きな被害がでました。
ほぼ壊滅状態です。
私は技術職で、残業代が出るから守られていました。
しかし、その後。
技術部門も残業規制により、残業代が出るのは月50時間までになりました。
サービス残業が当たり前になったのです。
これにより、技術部門にも被害が拡大しました。
技術部門も壊滅です。
結局のところ、魚も組織も頭から腐るのです。
魚も組織も頭から腐る
「魚は頭から腐る」は西洋のことわざですが、企業や組織でも「組織は頭から腐る」という言葉が使われます。
「頭」とは、社長など組織長を示しており、社長の社内での無理な業績要求や、目標達成を過度に追求する姿勢・発言が、組織(企業)を腐らせることを表現しています。
要するにこの言葉は、危機管理におけるトップの重要性を訴えている言葉なのです。
実際に、われわれが企業の緊急時広報を支援している現場においても「上からの強い要請があった」「物を言えない社風が…」などの声が漏れ伝わってきます。
トップの過度なプレッシャーから組織文化が壊れていき、世間の常識と企業の常識にズレを生じさせ、結果、不正が行われてしまう。
こうしたことは、多かれ少なかれ記事を目にしている企業人であれば感じたことがあるのではないでしょうか?
引用元:電通報「組織は頭から腐る」
この件から、私は自分の組織のトップが腐っていないかをチェックするようになりました。
残念なことに腐っていない上司が少ないです。
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